独立行政法人 中小企業基盤整備機構（中小機構）は2021年2月24日、「アクセラレーションプログラムFASTAR 2nd DemoDay」をオンラインにて開催した。

本イベントは、中小機構が実施するアクセラレーションプログラム「FASTAR」の第1・2期（2019年度）に参加した14社の企業による成果発表と、視聴者の投資家や大手企業とのマッチングを目的としたもの。イベントは2部構成で、前半はフェムトパートナーズ株式会社 General Partner磯崎 哲也氏による特別講演「スタートアップエコシステムの変遷とこれから」、後半に参加企業14社によるピッチが実施された。

フェムトパートナーズ株式会社 General Partner 磯崎哲也氏による講演「スタートアップエコシステムの変遷とこれから」では、エクイティ・ファイナンスによる資金調達のポイント、機関投資家からの資金流入による資金の大型化など、近年のスタートアップ生態系の変化について解説した。

イベント後半は、IT・サービス、ものづくり・製造業・化学、ヘルスケア・バイオの3つのカテゴリーに分けてピッチが実施された。

IT・サービスカテゴリーは、3Dプラットフォームサービス「Monocle Cloud」を開発するスチームパンクデジタル株式会社、ソフトウェアの品質と生産性を向上するテストプラットフォーム「STAR-RPA」を開発・販売する株式会社フロンテス、在宅医療事業・障がい者就労支援事業を展開する金沢QOL支援センター株式会社、職人の採用・育成事業を展開する株式会社KMユナイテッド、発電事業やHEMS開発などを手掛ける株式会社メディオテックの5社が登壇し、FASTARプログラムで策定した事業計画を発表した。

ものづくり・製造業・化学カテゴリーは、フッ素樹脂PTFEやPEEK（ポリエーテルエーテルケトン樹脂）といった樹脂切削品を生産する有限会社飯田製作所、独自の熱交換技術で熱交換器や排熱回収装置を開発する株式会社MiKuTAY、浄水場から排出される炭酸カルシウムを消石灰に加工する技術を開発する株式会社リプル、発がん性物質六価クロムの浄化剤「改良6出なし」を開発する初野建材工業株式会社の4社が登壇。コメンテーターは、XTech Ventures株式会社 代表パートナーの手嶋 浩己氏が務めた。

ヘルスケア・バイオ系カテゴリーは、オンラインセルフメンタルサービス「SelfDoc.」を開発する株式会社テックドクター、再生医療技術を使用した研究用血球細胞を開発するマイキャン・テクノロジーズ株式会社、少ない検体で多項目検査が可能な院内検査システムを開発するアール・ナノバイオ株式会社、病理診断AIを開発する株式会社N Lab、脳梗塞の慢性期をターゲットに幹細胞製剤を開発する株式会社RAINBOWの5社が登壇。コメンテーターは、三菱UFJキャピタル株式会社 執行役員 ライフサイエンス部長 長谷川 宏之氏が務めた。

特別講演詳細レポート　https://ascii.jp/elem/000/004/047/4047875/
企業プレゼンテーション詳細レポート　https://ascii.jp/elem/000/004/048/4048409/